子供のスポーツと育成について思うこと
こんにちは、Raccoonです。
職業柄、普段からスポーツを通した子供の育成について考える事が多いです。これはテニスだけに限らず、子供のスポーツ全般について。
コーチとして、自分の持つ子供たちの育成に対する考え方、そしてアプローチは効果的なのだろうか。
子供達はテニスのレッスンを通して、モラルや人間関係の築き方などの人としての部分で成長できているだろうか、など考えます。
自分が現在行っている研究も、スポーツを通した子供の育成を核としています。
というわけで今回は、子供のスポーツと子供達の育成について書いていきます。
スポーツを通した子供の育成について考える時に大事なのは、スポーツを行う目的を確認することではないかと思っています。
子供のスポーツの目的はプロを目指すことだけではもちろんありません。
将来プロになれるのはほんの数パーセントの子供たちだけでしょう。
また、スポーツの技術の向上のみが目的でもないと思います。
では、何故スポーツを行っているのか?
親御さんとコーチは定期的に子供と話し合い、この目的を共有すること。これは子供達がスポーツを通して良い経験を積んでいけるかどうかに関わる、特に大事な部分だと思っています。
子供、親、コーチそれぞれの考える目的が違っていると、子供への過度な期待などストレスの要因が生まれるのではないでしょうか。
目的や目標を定期的に話し合い共有することで、子供達への不必要なストレスが減り、スポーツから得られる経験も向上するはず。
そしてなんといっても子供のスポーツに大事なのは、子供達が楽しみながらスポーツを行える環境を、親御さんとコーチが協力して築き上げることにあると思います。
そして、目的と目標を共有したうえで、コーチは包括的に長期の育成プランを立てる必要があります。
包括的な長期プランに大事なことは、早い段階で不必要に試合の結果を追いかけないこと。
子供が楽しめるプログラムを心がけること。
様々な動きやシチュエーションを練習に取り入れること。
練習量を子供の年齢やスポーツ以外の予定に合わせて調整すること、などではないでしょうか。
子供の生活はスポーツが全てではありません。
色々なスポーツを経験して、様々な動きや技術を取得する。それら以外にも、人としてのスキルをスポーツを通して学ぶ。
それを親とコーチはサポートする。
これが理想的な子供のスポーツの育成環境なのではないでしょうか。