Raccoon's World

テニスと筋トレ好きのRaccoonが思ったこと、考えたことなどを書いています。

ラケットのスイートスポットでボールを捉える:打点の改善から技術の上達は可能なのか

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こんにちは、Raccoonです。

 

テニスをする方は、スイートスポットという言葉を聞いたことがあると思います。

 

ざっくり言えば、スイートスポットとはラケットの性能を1番引き出せる部分のこと。スイートスポットでボールを捉えることで、振動も少なくボールの飛びも良くなります。

 

今回は、そのスイートスポットでボールを捉える能力についての考察です。

ここ1年ほど、スイートスポットで正確にボールを捉える能力を向上させれば、そこから他のテニスの技術も向上できるのではないか、と考えています。

 

自分でも実際に1ヵ月ほどボールを正確に捉える意識をしてみたり、生徒さん達へのアドバイスに取り入れてみたりもしました。

 

正直なところ、これは誰にでも使えるアドバイスだ!、というところまではまだ至っていません。ただ、テニス技術の向上にマイナスでないのは確かです。

 

何故スイートスポットでボールを打つことにそこまでこだわるかというと。

 

スイートスポットで打つことで、ラケットの性能を最大限使える

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平均的なラケットのスイートスポット(ピンク部分)



ラケットはスイートスポットでボールを打つことで、その性能を最大限発揮できます。言い換えれば、ストロークのボールスピード、スピンの量、コントロールは、スイートスポットでボールを捉えらるか否かで、少なからず左右されるということです。

 

例えば、どれだけスイングスピードが早くても、ラケットの端でボールを打っていては、ボールスピードもスピンの量も制限されてしまいます。

 

なので、ボールをラケットのスイートスポットで捉えることは、テニス選手にとっては凄く大事なことであるというのが自分の意見です。

 

ラケットの性能が飛躍的に向上した現在、その性能を最大限使わない手はないです。

 

ボールをスイートスポットで捉える「能力」を磨く

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テニスストロークの動きの中でボールをスイートスポットで捉えるということは、ボールと体との距離の察知能力、的確な位置まで体を持っていくフットワーク、思ったところにラケットを振れるボディコントロール、などの身体能力と感覚が必要になります。

 

自分に向かって飛んでくるボールをラケットの的確な位置で捉える能力は、テニスストロークの技術(形)とは違います。

 

これはテニスに必要な身体能力のひとつだと思っています。

 

たとえば同じ手出しのドリルでも、フォアハンドのスイングの技術(形)を練習するのと、フォアハンドをスイートスポットで捉える練習とでは、全く練習の目的が違うということです。

 

どれだけストロークのフォームがキレイでも、ボールをラケットの芯で捉える能力への関係性は薄いはずです。

 

最近のコーチング方法はフォームのキレイさ追いかけるよりも、ボールを的確に捉えるなどの、選手の能力や感覚を養っていくことにフォーカスを持っていくことを推奨しています。

 

そして、能力、感覚を目的にした練習は、選手育成の早い段階から取り入れるべきだと思っています。スイングの形は後からでも修正が効きますが、選手の身体能力と感覚は10代前半までにしっかりと練習で磨いておくのが良いのではないでしょうか。

 

スイートスポットからの技術の改善

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ここまで、これは全て自分の考察ですが、スイートスポットでボールを捉えることは、ストロークのスピード、コントロール、スピンの量を最大限引き出すのに大事なこと。そして、ストロークの技術ではなく、ボールを的確に捉える能力を養うことが大事だと説明してきました。

 

最後は、スイートスポットでボールを打つ意識から、ストロークの技術やフットワークを改善できるのでは、ということについて触れていこうと思います。

 

先にも書きましたが、ボールをラケットで的確に捉えるには、体とボールの距離感、フットワーク、ラケットコントールが必要です。

 

逆にいえば、スイートスポットで打てた時はそれらの要素がうまくいっていた、とも言えます。

 

ということは、スイートスポットで打つことに意識を持っていくことで距離感、フットワーク、ラケットコントロールなどを改善することも不可能ではないということです。

 

このように、能力と感覚を養うことから技術の改善を促すコーチング方法を推し進めていくことは、今のコーチング業界には大事なことなのではないかと考えています。

 

どうやってボールを正確に捉える感覚、能力を鍛えるのか

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正直、このドリルをやれば鍛えられる!というドリルは考案できていません(知っているかたは、ぜひメッセージください!)。

 

実際に自分で試してみたのは、スイートスポットで打つことを意識しながらラリーをすること。それと、ボールコンタクトの質を気にしながらラリーをすること。この2つです。

 

1ヵ月ほど試してみて思ったのは、フレームショットとオフショットが確実に減ったことと。意識していない時でもスイートスポットで打てる割合が増えたな、と感じたことです。

 

地味な練習ではありますが、とても大事なことなのでは、と自分は思っています。

 

ボールを正確に捉える意識や、ボールコンタクトの質は普段あまり気にしていない人も多いかも知れません。ですがテニスでは、ラケットが唯一(サーブのトス以外で)ボールに触れる部分。それも、コンマ数秒の短い時間です。

 

なので、もっと大切に、意識して練習を行う必要があるように思います。

 

画期的なドリルや練習方法を提案できなくて申し訳ないのですが、次回テニスをする際には、スイートスポットで打つことを意識してみてはどうでしょうか?

 

試してみた方から感想をもらえたら嬉しいです。